福井県内で多くの企業が注目している「健康経営」。
その中でも特に積極的に取り組んでいるのが、明和工業株式会社です。
社員の健康をサポートし、持続可能な働き方を実現するためにさまざまな施策を導入しているそう。
今回は、明和工業株式会社の健康経営について詳しくお話を伺いました。
明和工業さんでは健康経営に関していろいろな取り組みされていると思うんですが、 取り組みの中で
従業員が喜んでいる取り組みってなんですか?
お弁当の配達とグループレッスンですね!
お弁当とグループトレーニングですか!
ちなみにお弁当というのはどういうお弁当なんですか?
パーソナルジム監修のお弁当です。
健康的な体を作るためのお弁当って言えばいいかな。簡単に言うと高たんぱくで低カロリー。でもちゃんと栄養バランスが考えられているんです。
野菜もたっぷりで従業員はめちゃめちゃ喜んでくれています。これを今、月に2回ぐらい届けてもらっていますね。
お昼ごろに食べている人もいますし、現場の子たちは帰ってきて夜ご飯にする人もいます。
現場の方もそこで食べたりもできるし、持って帰ったりもできるわけですね!
社長もお弁当やグループトレーニングに従業員さんと一緒に取り組まれてたりとかするんですか?
そうですね、グループトレーニングっていうのはNIKKENヘルスマネジメントというサービスで法人向けの健康経営のサポートをしてくれるんですよ。
それをうちは大体ペースでいうと2ヶ月に1回、筋トレであったり、 ヨガだったり、従業員みんなと身体を動かしていますね。
リアルに参加できる人はリアルに参加するし、県外にいる子たちなんかはオンラインで参加したりしてますね。
あとは、最近始まったサービスとして毎週動画配信してもらってて、スプレッドシートでやりましたってチェックをしていくやり方もしています。
そうなんですか!その取り組んでいるかどうかの管理もされてる感じなんですね。
それはどういう目的があるんですか?
従業員の健康問題が原因で生産性が落ちることを防ぐ目的がありますね。年齢を重ねると必ず生産性が落ちる。それを防ぐためにもやらないといけないんですよね。
でもがっつりパーソナルジム通えっていうと、お金のこともあって通えない人もたくさんいると思います。会社がそこの費用はある程度負担して身体を動かすことができる機会を作るんで、やりましょうっていうとこですね。
ただ積極的に取り組みたいっていう子はまだ2割3割ぐらいかな。
だけど、これが5割になって、7割になって、最終的には全社員が自分の体のことにもっと意識を持てるようになることが会社を守ることだと私は思います。
素敵ですね。
健康経営の取り組みを始めてからの従業員の声や明確になにか変わったみたいなことはありますか?
まだ明確に変わったっていうのは出てきてないですけど、この間も社員と話してると食事のことからいい睡眠についての話など少しずつ意識し出してるんで、これを続けていくことが今後大きな変化になるだろうと思いますね。
今グループトレーニングは導入して約1年ですが、1年やったら何か変わるかっていうとそんなことはないと思うんです。
私自身もお弁当を監修しているパーソナルジムに行ってから体に変化が起こるまで半年ぐらいかかってるんで。
グループトレーニング時だけ運動するのではなく日頃から徐々に運動に取り組んでもらえるように今後していきたいと思っています。
日々意識して行くことが大切ということですね。
そうですね!
今、社内の話を伺ったんですけど、健康経営を始めたことによって他の企業さんとの関わり方など社外で変わったなと思うことなどありますか?
それはまだですね。
というのもまだうちがこういう活動の発信をしていないので、今後発信をしていこうと思っています。
とはいえ、うちの従業員が元気であることは重要ですよね。そうすれば、企業としての活力も出てくるし、そこに発信が伴っていれば、他の会社さんから関心がえられると思います。
そうなれば「じゃあ、一緒にやりませんか。」っていろんな会社を巻き込んでいけるだろうね。
本当ですね。
表情が変わって、だんだん明るい人が増えていくっていうのは、本当に会社の雰囲気にだいぶ関わってきそうですよね。
やっぱり会った時に元気かどうかっていうのはとても大事で。
私は他社を訪問するときはそこの会社の人を見てこの会社ってどういう会社かなってイメージするんですよ。
じゃ、それがホームページ上ではすごい明るくなってても、実際行ったら全然じゃんっていうとこたくさんありますし。逆にそのホームページとか全然頑張ってないけど、お伺いした時にめっちゃみんな元気やなっていう会社もありますし。
応援したくもなりそうですね。
1人1人がその会社の顔みたいとも言えそうですね。
では健康経営を通して会社のこれからの将来像を聞いてもいいですか?
会社を成長させるためには、まず社員の健康が欠かせないと考えています。
現在、当社の現場で働く社員の多くは40代で、今後もやりがいのある大きな仕事に挑戦してもらいたいと思っています。
しかし、健康状態が悪くて仕事に参加できなかったり、辞退する状況になるのはかわいそうじゃないですか。
他にも私の親父が仕事をやめたとたん身体を壊して亡くなってしまったんです。もしかしたら、普段から健康を意識していたら仕事をやめてから仕事以外の自分の好きな時間を楽しめたかもしれないのにって思ってしまうんですよ。
社員にはそうなって欲しくないんです。
だから、社員には面倒に感じるかも知れませんが、健康維持のための意識向上やグループトレーニングへの参加を呼びかけて、健康意識の高い人の多い会社を目指したいと思います。
最後に、まだ健康経営に力をいれていない会社へのアドバイスやこうなってほしいなみたいなことはありますか?
健康経営にお金を使うことが、利益にどう貢献するかっていうのを気にされると思うんですけど。、さっきも言ったように1年やったら何か変わるかって変わんないんですよ。
でも少しずつ取り組んでいる会社が増えていいデータが出始めていると思うんです。
そこを経営者が信じて、こうするって決めるしかないんじゃないかなって思います。
私は会社や社員の未来は、経営者である自分が信じて将来を作っていくものだと思っています。
確実な結果を待つことなく、自分の手でビジネスを創り上げ、社員の未来を築くのが経営者の使命だと思うので、健康経営にまだ踏み切れていない会社はぜひ自分の会社や社員の未来のためになんでもいいから始めてもらいたいですね。
今回のインタビューを通じて、明和工業株式会社が社員の健康を大切にし、働きやすい環境づくりに真剣に取り組んでいる姿勢が強く感じられました。
健康経営を単なるコストではなく、会社全体の成長と持続可能な経営に繋がる投資と捉えている点が非常に印象的です。
社員一人ひとりが健康で生き生きと働けることで、企業全体のパフォーマンスが向上するという考え方は、これからの時代にますます重要になっていくでしょう。
これからも、明和工業株式会社のさらなる発展と、地域全体での健康経営の広がりに期待が高まります。